子どもの肺炎球菌ワクチンについて

小児用肺炎球菌ワクチン「プレベナー」が2月24日、ワイス株式会社より発売されました。プレベナーは、日本国内初ので小児用7価肺炎球菌結合型ワクチンで、肺炎球菌(小児に重篤な感染症をひきおこす主な血清型4,6B,9V,14,18C,19F、23F)による細菌性髄膜炎、菌血症などの感染症を予防します。米国で2000年に承認され、定期接種後ワクチンで予防できる肺炎球菌による重篤な感染症が98%も減少しています。2007年には世界保健機関(WHO)より、同ワクチンを世界各国で優先的に定期接種ワクチンとして導入するよう推奨が出されていました。2010年1月の時点で101カ国・地域で承認、販売され、45カ国・地域で定期接種されています。
肺炎球菌は細菌性髄膜炎、菌血症に加えて、肺炎、中耳炎なども引き起こすため、ワクチンの効果が期待されます。細菌性髄膜炎の主な原因は、肺炎球菌とインフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)で、毎年約1000人がかかっています。
細菌性髄膜炎は風邪などと見分けるのが難しく、肺炎球菌が原因の場合は約7パーセントが死亡し、約40パーセントに知能や運動の障害が残ると言われています。
インフルエンザ菌b型ワクチンは既に接種が始まっています。両方のワクチンを接種すると細菌性髄膜炎の罹患の心配が減ることになります。高齢者を対象とした23価肺炎球菌ワクチンも、すでに国内で使われています。日本ではまだ水痘ワクチン、おたふく風邪ワクチンと同様に任意接種で自己負担があります。
2010年1月の時点では世界45カ国で定期接種がされていますが、残念な事に日本ではヒブワクチンも7価肺炎球菌ワクチンも定期接種に組み込まれていません。当分は自費接種になりますが、是非早めの接種をお勧めします。プレベナーはヒブワクチンのように品薄状況はないようですので接種をお待たせする事はないようです。
 プレベナーの接種対象年齢は、生後2カ月から9歳以下ですが、ワクチンをはじめて接種する年齢によりスケジュールが異なります。詳しくは当院に問い合わせてください。

標準的な接種スケジュール

(1)2カ月〜7カ月未満 4回
初回接種を開始し、27日以上の間隔を置いて3回接種した後、追加免疫は60日以上の間隔をおいて、通常1歳から1歳3ヶ月頃接種します。
計4回接種でHib、DPTなどのほかのワクチンとの同時接種も出来ます。

接種時期を逃した場合のスケジュール

(2)7ヶ月〜11ヶ月 3回
1回接種後27日以上の間隔をおいて2回目接種、追加免疫は2回目の接種後60日間以上おいて接種
(3)12ヶ月〜23ヶ月 2回
1回接種後60日以上おいて2回目接種
(4)24ヶ月〜9歳 1回

当院での接種費用 1回 10500円(消費税込み)

(H22.2.27)


 

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